CellQualia

世界初のスマート化自動細胞培養装置を初納入

2024.05.29

学校法人藤田学園、学校法人慶應義塾等が進める
「東日本における再生・細胞医療・遺伝子治療の社会実装基盤の構築」プロジェクトへ

シンフォニアテクノロジー株式会社(代表取締役社長:平野新一、本社:東京都港区)は、学校法人慶應義塾から自動細胞培養装置 CellQualia™ Intelligent Cell Processing(ICP)System 2台を初受注し、2月に設置、4月に性能確認が完了しました。本装置は、次世代の医療として期待の高い再生医療の実現において、高品質な細胞医薬品を安定して製造・供給する役割を果たすものです。

当社は、細胞製造の品質管理についての国際的なリーダーである川真田伸先生(株式会社サイト・ファクト代表取締役CEO、神戸大学特命教授)と共同で、次世代のスマート化自動細胞培養装置の開発を進めてまいりました。その結果、「培養の工程全体を品質管理の対象として常に監視しながら製造し、製品の品質は工程の質で担保する」というQuality by Design(QbD)の考えを世界で初めて自動細胞培養装置に取り入れることに成功し、工程を監視しながら全自動で医療用の細胞を製造することが可能になりました。

2021年10月には本装置の開発が完了し、引き続き当社の神戸ラボ(神戸市中央区)ならびに英国幹細胞バンクにてそれぞれ実証実験を進め、その成果を2023年5月にパリで開催された国際細胞医療学会で発表しました。当社と英国幹細胞バンクで同等かつ良好な成績が得られたことは、装置の利便性の良さや信頼性の高さを示しています。

本装置は、慶應義塾大学殿町タウンキャンパス(神奈川県川崎市川崎区殿町三丁目25-10 Research Gate Building TONOMACHI 2棟)4階に新設された細胞製剤製造施設に設置されました。学校法人藤田学園と学校法人慶應義塾は、羽田・殿町地区を中心とした先端医療技術の社会実装、産学公連携活動の推進に向けた連携協定を締結しており、当社の装置はその中で、iPS細胞等の再生医療用の高品質な細胞の安定製造・供給に大きく貢献できるものと期待しています。

再生医療分野は当社にとっても新しい事業の柱として期待しており、本装置の売り上げ額としては本年度10億円、3年後には50億円を目指しています。

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本リリースは、シンフォニアテクノロジー株式会社の「ニュースリリース」にも掲載しています。